【動くな、待て!先に考えろ!】孫子の兵法【漫画】まとめ

著者:長尾一洋さんとは?
・株式会社NIコンサルティング代表取締役
・中小企業診断士
・最古にして最強の兵法書『孫子』の智恵を、現代の企業経営や営業活動にどう応用すべきかを説く兵法家であり、
経営コンサルタント

悩み人

『孫子』なんだか難しそうな響きだけど、僕になんか分かるのかな。
2,500年前の最強の書だと言われても・・・

もちパン

その気持ち凄くよくわかるよ!でも、大丈夫。著者の長尾一洋さんは、漫画で分かり易く孫子について伝えているんだ。本書に出て来る、孫子の言葉を解説をしたよ!

☑記事の信頼性

一部、本書を読んで共感した言葉を抜粋してまとめました!
それでは、いきましょう!

目次

孫子の兵法とは

『孫子』は、今からおよそ2,500年前、中国春秋時代に、兵法家・孫武が著したとされる兵法書です。全13篇、約6,000字の短い古典から書が成り立っています。現代では、孫正義やビルゲイツが愛読している最強の戦略書です。

もちパン

2,500年前から伝わる戦略書は、数々の偉人達に読まれてきた。
現代でも語り継がれるこの書に何が書いてあるのか学んでみよう。

彼を知り己をしれば百戦殆うからず

彼を知り己をしれば百戦殆うからず
(かれをしりおのれをしればひゃくせんあやうからず)

敵を知り、自分自身を知っていれば百回戦っても負けない

良く相手を研究して、いかに負けない環境を作れるかが大切ということ。
ビジネスに置き換えれば、競合分析や今から訪問する企業のことについて前もって情報を集め(諜報活動)、行動ができるかが大事になる。

もちパン

勝つためには事前の情報収集が肝になるということだね。

勝兵はまず勝ちて而る後に戦いを求め、敗兵は先ず戦いて而る後に勝を求む

勝兵はまず勝ちて而る後に戦いを求め、敗兵は先ず戦いて而る後に勝を求む。

勝利を収める軍は、まず勝利を確定しておいてから、その勝利を実現しようと戦闘に入るが、敗北する軍は、先に戦闘を開始してから、その後で勝利を追い求めるのである。

闇雲に動いてしまうのは危険なので、よく作戦を立てて勝利を確信してから、行動することの大切さを教えてくれます。
孫子が生きていた春秋時代は、戦が絶えず起きていて、戦いに出れば国の命運を左右する世界でした。

もちパン

前もって考え、話合って作戦を立ててから、勝利を確信したときに行動することが大切なんだ。

兵は国の大事なり。死生の地、存亡の道、察せざる可からざるなり

兵は国の大事なり。死生の地、存亡の道、察せざる可からざるなり。
(へいは、くにのだいじなり。しせいのち、そんぼうのみち、さっせざるべからざるなり。)

 戦争は、国家にとって重要な問題であり、避けて通ることはできない。国民にとっては、生きるか死ぬかが決まるところであり、国家にとっては、存続するか、滅亡させられるかの分かれ道である。徹底して研究すべきことであって、決して軽んじてはならない。

孫子の冒頭、一番初めに出て来る文章です。孫子は兵法を説く前提として、国家にとって戦争がいかに大切なことであるかという話をしたわけです。国家の存亡がかかっているものなのだから、しっかり読んで勉強するようにと、言っているかのようです。

もちパン

人の命が関わっていて、国家の命運がかかることだから、真剣に考えて判断を下さなければならない。今の日本の状況も全く変わらないね。

百戦百勝は、善の善なる者に非ざるなり
戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり

百戦百勝は、善の善なる者に非(あら)ざるなり。戦わずして人の兵を屈(くっ)するは、善の善なる者なり。

百回戦って、百回勝利を収めたとしても、それは最善の策とは言えない。実際に戦わずに、敵を屈服させるのが最善の策である。

百回戦って、百回とも勝てば、最善だと思う人が多いと思いますが、そうではなく、孫子は、「戦わずに、敵が降伏して来たり、同盟を結ぼうとしてきてくれたら、それが一番だ」というのです。仮に勝ったとしても、損害があるからです。損害が出て、第3国に知られてしまうことを考えると恐ろしいですよね。

もちパン

勝つことが目的ではなく、戦わずして勝つことが目的になれば、よく相手のこと研究して損害が出ないように仕向けることができる。

其の疾きこと風の如く、其の徐なること林の如し

其(そ)の疾(はや)きこと風の如(ごと)く、其の徐(しずか)なること林の如し、侵掠(しんりゃく)すること火の如く、動かざること山の如く、知り難(がた)きこと陰(かげ)の如く、動くこと雷震(らいしん)の如し。

動きは疾風が吹くように敏速でなければならないし、待機すべき時は林のように静まり、いざ敵に侵略する時は火が燃えるように一気に奪い去り、動かないと決めた時には山のように堂々として決して動いてはならず、陰のように実態を表に見えないことで敵に味方の情報を与えず、動く時には雷のように突如として機動しなければならない。

武田信玄の旗印で有名な風林火山の一節です。信玄は、軍を運用する規範として、この風林火山を取り上げたのでしょう。元の孫子には、陰と雷があります。

もちパン

武田信玄より前から風林火山が存在していたんだね。信玄も『孫子』から学んでいたことだけで驚きです。

兵は拙速を聞くも、未だ巧久なるを睹ざるなり

兵は拙速(せっそく)を聞くも、未だ巧久(こうきゅう)なるを睹(み)ざるなり

戦争には多少拙い点があったとしても、速やかにことを進めて勝利したという成功例はあるが、完璧を期して長引かせた結果の成功例はない。

孫子は、とにかく行動が速ければいいと言ったわけではなくて、戦争が長引くと戦費はかかるし、兵の士気が下がって良いことがないので、巧くやろうとして長引かせるよりも、多少拙くても速い方がいいと説いた。

もちパン

完璧を目指して長期化させてしまった結果、戦費はかかるし、兵の士気が下がってしまいいいことは無い。上に立つ者の判断ひとつで国が豊かになるか否かがかかっている。

勝者の民を戦わしむるや、積水を千仭の谿に決するが若き者は、形なり

勝者(しょうしゃ)の民(たみ)を戦わしむるや、積水(せきすい)を千仭(せんじん)の谿(たに)に決するが若(ごと)き者は、形(かたち)なり

戦いに勝利する者は、人民を戦闘させるにあたり、満々とたたえた水を深い谷底へ一気に決壊させるような勢いを作り出す。これこそが勝利に至る態勢(形)である。

積水とは、要するにダムのこと。水を貯めたダムを決壊させたら、一気に水が流れ落ち、勢いを作り出すことが出来る。
一気にながせば、想像を超えるような力を発揮します。それを活かす戦い方が「積水の計」です。

もちパン

少しずつ兵力を投入するより、多くの兵を一気に投入することで勢いがつき、敵を圧倒できる。現代に置き換えると、仕事では、知識のダムを作って、一気に行動に移すことができる。

まとめ

・戦争は、国の一大事で生死を分けることであるから、決して軽んじてはならない。
・戦う前によく相手を分析して、勝利を確信してから戦う。
・勝利したとしても損害があるのだから、最善は、戦わなくてもいい環境を事前に作ること。
・万が一、戦うことになった場合は、戦術に従って勢いをつけて素早い決断力を持って戦う。

2,500年前から伝わる最強の書は、これからも語り継がれていくことでしょう。

今日では、孫子の兵法をビジネスや家計管理に活用したりと現代版に置き換わっており、よい影響を与えています。
原文はとても難しい言葉があり、理解するこができませんが、漫画では誰でも分かるように解説がありました。

【著作権者(著者、訳者、出版社)のみなさま】 当ブログでは書籍で得た知識を元に制作しております。あくまでも、書籍の内容解説をするにとどめ、原著作物の表現に対する複製・翻案とはならないよう構成し、まず何より著者の方々、出版・報道に携わる方々への感謝と敬意を込めた運営を心懸けております。 しかしながら、もし行き届かない点があり、記事、動画の削除などご希望される著作権者の方は、迅速に対応させていただきますので、お手数お掛けしまして恐れ入りますが、問い合わせフォームからご連絡をよろしくお願い致します。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次